洗濯機排水管の洗浄をしなかったために排水できなくなった事例

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マンションに住んでます。洗濯機置き場は仕切り壁があって、設置できる洗濯機の大きさは決まってました。

13年ほど前に臨時収入があった時、奮発して高級な洗濯機を購入しましたが、やや大きくぎりぎり洗濯機置き場に入るぐらいの大きさで、置いてみると仕切り壁とのすき間はほとんどありませんでした。

そのような状況でずっと過ごしてましたが、年に1回マンション全体で排水管の高圧洗浄を行ってます。

キッチン、風呂場、洗面所は問題なく実施してましたが、洗濯機の排水管だけは、洗濯機を移動することができなかったため、洗浄できていませんでした。

洗浄業者の方も一目見て「これはできませんね。こういう世帯も多いですよ」と言ってやってくれませんでした。

まあ、できないんじゃしょうがない、と思ってそのままにしてました。それでも10年近く何事も無く過ごせてました。ところが、ある時期から洗濯機がエラーで止まってしまう症状が出始めました。

洗濯機のエラーの原因は排水管の問題

エラーの内容は ”排水の異常” というものでした。

それでもしばらくの間は、電源入れなおしたり、リセットしたりしてたら何とか動いたので、洗濯機の寿命兼ね、などと言いながら続けてました。

そんな中、エラーの発生頻度は徐々に多くなっていきました。そして、とうとうエラーが復帰できなくなる時がやってきました。洗濯ができなくなったのです。

たまりかねて、ネットで新しい洗濯機を購入しました。

緊急事態だったので、すぐ納入可能、というものを選びました。翌日、さっそく新しい洗濯機が到着しました。さすがです。

これまでの洗濯機は引き取ってもらいました。そして、新しい洗濯機の設置をしてもらって、”さあ、洗おう” と喜んで洗濯しました。始めは快調に動いてましたが、突然警報音とともにエラーメッセージが出ました。”排水の異常”です。ここですべてを悟りました。

洗濯機が悪いのではなく、排水管が悪かったのです。そうとわかったら、すぐに対策しなければなりません。下手をすればマンション全体に害が波及しかねません。

排水管異常があったので業者さんに来てもらうことに

大慌てで管理人さんに連絡して排水管洗浄業者を紹介してもらって、緊急の清掃を依頼しました。毎年依頼している業者さん、ということで翌日来てくれました。

そして症状を伝えると、さっそく真新しい洗濯機をどかして、排水管の清掃を開始してくれました。ちなみに新しく購入した洗濯機は、それまでのものより小型のものを選びましたので、移動が可能でした。

排水管の入り口付近の部品を一つひとつどかして内部を一目見た業者さんは驚きの声を挙げました。ものすごい量のヘドロ状の物体が堆積していたのです。10年近く清掃をしないとこんなにもひどい状態になるのか、と怖ろしくおなりました。

それでも業者さんは嫌な顔ひとつせず、淡々と清掃を始めてくれました。

部品を外して、何度も何度も水で洗い流し、さらには排水管も高圧水で、何度も何度も洗浄し、一時間近く格闘していただきました。そしてそのヘドロ状のものを見せてもらいましたが、バケツにほぼ一杯の量が集まりました。そうこうしているうちに排水管付近は見違えるほどにきれいになりました。

業者さんは、移動した洗濯機を元通りに設置してくれ、試し洗いをしました。さすがに何のエラーも出ず、順調に動きました。やはり、すべての原因は排水管の詰まりだったのです。

この詰まりさえ対策すればなにも洗濯機を新しく購入することはなかったのです。洗濯機に罪はありませんでした。

今思えば、排水の異常、というエラー内容からなぜ、洗濯機の寿命だろう、という発想が出たのか不思議でなりません。でも、そもそもの原因は10年もの間排水管洗浄をしなかったことが悪いのです。10年も掃除しなければ詰まって当然です。さらに突き詰めて考えれば、設置スペースが決まっているところに、すき間ないほどの大きさの洗濯機を置いたことが悪かったのだと思います。

マンションの説明書には、置けるサイズというのは明記されてました。最初に購入した洗濯機はこの大きさよりも大きかたのです。それを、置けるからいいや、と甘く考えて無視したのが、今回の事件を起こした原因です。

当時まだ若く、排水管のメンテナンスのことに思いを至らせることなど、考えられもしませんでした。今思えば、排水管を掃除するなんて当たり前のことをなんで思いつかなかったのでしょう。やはり生活経験の未熟さなんだろうな、と思います。

そして毎年の清掃の時、業者さんが、他の世帯でも清掃できない例がある、といっていたのを拡大解釈して、清掃しなくても何とかなる、と勝手に思い込んでいたことも悪かったと思います。

このように数々の原因を抱えて長い年月を過ごした結果、まだまだ使えることのできる洗濯機を処分し、あえて買う必要のなかった新品の洗濯機を購入してしまうという事態となりました。

やはり生活必需品を選ぶ際には、そこでこれから長い年月を過ごす、という視点をもって選ぶことが大事だと、学びました。

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