エアコンから変な音がして鬱陶しい!どうにかしたい!ということはありませんか?
そのエアコンからの異音はどういった種類の音でしょうか?
- ポコポコとした音
- ポンポンとした音
- トントントントンとした音
- コンコンコンとした音
人によって聞こえ表現が違うので様々な音であらわされますが、
このような音で水のような音ということであれば、気密性の問題の可能性が大変高いです。
水のような音なので何処かから水漏れがしているのではないか?とか
変な音なのでエアコンの故障か?と想像をしてしまいますが、
上記のような音であれば水漏れや故障ではないので安心して下さい。
しかし、水漏れや故障ということではなくても、
寝る前にエアコンを点けたらポコポコンがうるさくて寝れないということや
音も結構大きいし音が響くのでイライラするということがあると思います。
今回はエアコンから鳴るポコポコ音は何故起こるのか?音を止めるにはどうすればいいの?ということについてまめていきます。
何故エアコンからポコポコ音がするの?
エアコンからのポコポコ、トントン音は気密性が高いことが原因といえるでしょう。
ポコポコ、トントン音を鳴る原因の気密性とは一体何なのでしょうか?
気密性とエアコンの異音の関係について説明をしていきましょう。
気密性とは密閉している状態で気体が外に漏れない、または圧が減少した内部に外から気体が入り込まない密閉状態のことをいいます。
住宅においての気密性は、隙間がどれだけない部屋かということを指します。
最近は一戸建てであれば「高気密住宅」という家作りが流行っていたり、
マンションなどでも立派な良い部屋が増えていて気密性が非常に高い環境の家が増加をしています。
「家は風通しが良いほうが住みやすいのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
気密性が高いことで多くのメリットがあり近年人気となっています。
いくつかメリットをあげてみると
- 外からの有害な大気の侵入を防ぐことが出来る。
- 省エネルギーで室温環境を快適にさせる。
- 結露を防ぐことでカビの発生を抑える。
などがあります。
ひとつずつ解説をしていくと、
- 外からの有害な大気の侵入を防ぐことが出来る。とは、
気密性の高い部屋はどれだけ隙間のないということです。
隙間がないぶん外からの大気が部屋に入り込まなくなります。
外気にはウイルスや細菌、花粉や光化学スモッグなどの有害な物質が多く存在します。
部屋の気密性が高いことでそれらの有害物質の侵入を防ぐ役割があります。
- 省エネルギーで室温環境を快適にさせる。とは、
気密性の高い部屋は光熱費を抑えて夏は涼しく、冬は暖かく快適になるということです。
気密性の低い部屋は夏はジメジメ、冬はヒンヤリと不快な環境となり、冷房や暖房を多用しなくてはなりません。また、エアコンで室温調節をしても外に熱が移動してしまいやすく光熱費が高くなる傾向にあります。
一方、気密性の高い隙間のない部屋は部屋内の空気が外に漏れにくいということがあります。
つまり、エアコンで室温調節をして冷たい空気、暖かい空気が外に逃げにくく室温が保たれやすいということになります。
- 結露を防ぐことでカビの発生を抑える。とは、
例えば冬は非常に乾燥をしている状態で、部屋の中は湿気が発生します。
湿気は窓の結露などが分かりやすいですが、
実は外壁や屋根、床などに隙間があると壁内部の結露を発生させやすいしてしまいます。
部屋の見えない部分のカビが増えると家の腐敗が進んでしまうため、出来るだけ気密性は高めた方がいいとされいます。
以上の理由から気密性が高い部屋は増えています。
しかし、エアコンからのポコポコ音は気密性が高いことで発生させやすくしています。
気密性が高い=気圧が低い状態です。
気密性の高い室内は低気圧、室外は高気圧であり、エアコンは気密性が高い部屋では限られた気圧の通り道といえます。エアコンにはドレンホースという、冷房や除湿、暖房の運転をさせたときに発生する水を排出させる管があります。
気圧は高い方(室外)から低い方(室内)へ移動し、圧を一定にさせる性質を持っているので、
わずかな隙間(エアコンのドレンホース)から大気が移動し部屋内に侵入します。
ドレンホースから大気が侵入することで、水を排出するホースが逆流し、
ポコポコ、トントンと音が鳴るという原因になっています。
ポコポコ、トントントンと音が鳴るときの対処法
気密性が高いことで起こるポコポコ、トントンという音はどのようにしたら止まるのでしょうか?
一番簡単なのは窓を開けることです。
窓を開けることで大量の大気が部屋に入り気圧が一定になるので一瞬でポコポコ音が止まるはずです。
しかし、窓を開けると冷たい風や暖かい風が外に逃げてしまうし、ずっと開けっ放しにしておく訳にもいきませんので、他の音を止める方法をいくつかあげていきます。
まずひとつの方法として部屋内の換気扇を点けている場合は「切」にしてください。
換気扇の稼働は部屋内の気圧を下げてしまうため、換気扇を切ることでポコポコ音は解消することが多いです。
他には壁に付いている通気口を開けるということです。
エアコン付近の壁にこのようなものが付いていると思います。
ここを「開」にすることで外からの気圧を取り込みポコポコ音は解消されます。
しかし、換気扇を「切」にしても頻繁にポコポコ音が鳴る、通気口は虫が入ってきそうで開けたくないということがあると思います。
そのような時は「エアカットバルブ」というドレンホース用の逆流防止弁を付けるという方法があります。
エアカットバルブを付けることでドレンホースから外気の侵入を防ぎポコポコ音を防止します。
また、ドレンホースから侵入する害虫を防ぐことにも効果があります。
しかし、エアカットバルブをつけることでデメリットとなることもあります。
それは、エアコンからの水漏れです。
エアカットバルブを付けることでドレンホース内が根詰まりをしやすくなります。
出来るだけ頻繁に掃除を行えば心配いりませんが、ドレンホース内が詰まるとエアコンから水が排出されず逆流しエアコン本体から水漏れ、酷い場合はエアコン本体の故障をしてしまう可能性もありますのでメンテナンスはしっかりと行うようにしましょう。
ポコポコ音を防ぐエアカットバルブは自分で付けることは出来る?
エアカットバルブ(逆流防止弁)と呼ばれる部品をドレンホースに付ければエアコンからのポコポコ音を止めることが出来ます。
ホームセンターや電気屋さんなどで数百円~販売をされています。
しかし、安いからすぐに付けてみようというのは控えるようにして下さい。
何故なら、賃貸で部屋に入居をしている場合は自己判断で行ってはいけないからです。
ちなみに持ち家の一軒家や分譲マンションの場合は自己判断でエアカットバルブの設置の検討をして問題ありません。
賃貸の部屋だと残置物もしくは自分で購入したエアコンでない場合、物件オーナーの所有物である可能性が高いです。
そのため勝手にエアカットバルブの取り付けをしてしまうと退去時にトラブルとなってしまいます。
どうしてもエアコンのポコポコ音が気になりエアカットバルブの設置をしたいということがあれば、管理会社または物件オーナーに相談をするようにしましょう。
持ち家の方、賃貸でもエアカットバルブの取り付けを許可された方は部品を購入しましょう。
まず、室外機から1メートル以上下の位置にエアカットバルブは取り付けましょう。
実際にエアカットバルブを購入すれば説明書なども付いてきますが、
基本的には室外機側にあるドレンホースを切断します。
切断するときはエアカットバルブの大きさとドレンホースの大きさが同じ部分を切り、切断したドレンホースとエアカットバルブを繋ぐように設置をします。
上記の方法でエアカットバルブを付けることが出来ればポコポコ音は抑えられているでしょう。
しかし上手く取り付けが出来ない、取り付け後ポコポコ音が止まないという場合もあります。
エアカットバルブの取り付け方法は少し複雑なので普段細かかな作業はあまりしないという方は難しいかもしれません。
また「自分で取り付けして失敗したらどうしよう」という方や「自分で取り付けるのは面倒くさい」という方はエアコン関連の修理を行っている電気業者であればエアコンのポコポコ音を解消させるエアカットバルブの取り付けをしてもらうことが出来ます。
自分で解決!部屋の不具合修理方法では対応をしている業者紹介を行っていますので、
どこの業務にエアカットバルブを付ければいいか知りたいという方は是非参考にして見てください。
また、「業者に頼まないけどポコポコ、トントンとした音を止めたい」という方は、上で説明をした方法でエアコンの異音を止めることが出来ますので実践してみて頂ければ幸いです。